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学生・若手アーティストの審査会が熱かった! その1(武蔵野大学、多摩美術大学、早稲田大学、神戸大学)

多摩美術大学「INVISIBLE CLEAR(見えない透明)」

学生や若手のアーティストが創作するオブジェやモニュメントなどの空間造形作品が毎年、話題となっている新宿センタービル。

ビルのなかには建設会社もあり、毎年、楽しみにしてくれている社員さんもいるそうです。すっかり夏の風物詩ですね。

その新宿センタービルで、昨日、6人の審査員によるアート・コンペティションが行われました。

○審査員のみなさま

岡田 勉氏(スパイラル/(株)ワコールアートセンター チーフキュレーター)
鈴野 浩一氏(建築家 トラフ建築設計事務所)
松原 亨氏(カーサブルータス編集長)
寶神 尚史氏(建築家 日吉坂事務所)
萬代 基介氏(建築家 萬代基介建築設計事務所)
吉住 健一氏(新宿クリエイターズ・フェスタ実行委員会委員長・新宿区長)

今年は、予定時間を1時間も超えた熱い審査会となりました!

それではその様子を順に見ていきましょう。

●武蔵野大学「混線都」

武蔵野大学「混線都」

配線だけで作ったハンモックに会社帰りのサラリーマンが腰掛けていたりと人気の作品です。

「ハンモックなのにどうして、下からも支えているの? これでは吊ってないよ」と審査員の鋭い指摘に学生さん、うろたえながらも、「地面からコードが生えている様子を表しています!」。

審査が終わったあとは、全員で「ふうう」と胸をなでおろしています。「緊張しました~」と目を白黒させていました(笑)

武蔵野大学「混線都」

●多摩美術大学「INVISIBLE CLEAR(見えない透明)」

多摩美術大学「INVISIBLE CLEAR(見えない透明)」

たくさんのアクリルの箱に水を入れ、見えるけれど見えない視界が変わるおもしろさを表現したユニークな作品に、審査員は「へー、これはきれいだね!」と感心していました。

「虹が見えているけれど、最初から分かっていたの? 狙ったの?」「いいえ、後から分かりました!」と照れる学生の西さん。

多摩美術大学「INVISIBLE CLEAR(見えない透明)」

●早稲田大学「都市の新しい皮膜」

早稲田大学「都市の新しい皮膜」

竹と糸を使い、これからの都市に必要とされる自然と建築の関わり方を表現した早稲田大学の力作ですが、審査員からはさまざまな指摘が。

「ストローに糸を通しているところと、していないところがあるんですけど、その違い、意図はなんなのか? 聞かれてハッとしました。無意識にやっていたことなのですが、説明できないと。。。とても勉強になりました!」

早稲田大学「都市の新しい皮膜」

●神戸大学「甘雨」

神戸大学「甘雨」

おむつなどに入っている素材を使って、不思議な雲を表現した神戸大学の作品は、お客さんが、霧吹きで「シュッシュッ」と実際に水を吹きかけてみるなど、素材のおもしろさが人気です。

審査員の先生たちも実際に吹きかけてみます。「どうしてこの素材を使おうと思ったの?」「高さはどうしてこのくらいにしたの?」とたくさんの質問が飛びました。

神戸大学「甘雨」

 

まだまだ続く審査会!その2は日本工業大学、工学院大学、東京理科大学、日本女子大学の作品をご紹介します!

▼その他の作品はこちら

学生・若手アーティストの審査会が熱かった! その2(日本工業大学、工学院大学、東京理科大学、日本女子大学)
学生・若手アーティストの審査会が熱かった! その3(京都市立芸術大学、女子美術大学、一般参加)

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