プロフィール

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ARTIST

三宅 律子

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【2019年出展】

点描画家
1979年山口県生まれ、2003年女子美術大学卒業。
墨汁、ペン、絵具など用い、黒による点描画を中心に制作。かつて炭鉱で栄えた町に生まれ、硯彫師の祖父を持つ縁から幼少より炭と墨の黒に美を見出すが、ある頃から道路の亀裂の補修痕が蠢く蛇や虫に見えるというトラウマを持ち始め、黒の中に「美と醜悪」が混在する様になる。それは同時に、線と点との間に快感・不快感を分ける特異点が存在する事へも影響を受ける。
主な展示に2016年「雨宿り」(ギャラリー・アート・ポイント銀座)2018年「NAKAMA de ART展」(帝国ホテルプラザ東京) 2019年「18th Media Art Biennale WRO」(ポーランド)

2019年 うつせみ

場所
  • 新宿センタービル1F
日時
  • 9月14日(土)▶9月30日
作品名
  • うつせみ

喧騒とした都会の片隅に忽然と現れる道祖神をイメージしたインスタレーション。
場に潜む「気配」を可視化した本作品は、描画の中で静止する無数の黒い斑点が、人々が行き交う日常の狭間において、留まっては消えゆく意識の抜け殻(残像)の様に佇む。ふとその存在を意識した時、描かれた残像は新たな残像を生み、命を宿したかの様に密かに蠢き始めるかもしれない。それは、作品(空せ身)と見るもの(現せ身)との間にのみ存在し得る「仮初めの共感」なのではないだろうか?

過去のイベント

2018 三宅律子展「雨照り」

場所
  • 新宿センタービル1F
作品名
  • うつせみ

『雨照り』
「ある日、天気雨に降られて雨宿りした場所は、誰も知らない稲荷神社だった」という物語を背景に、「点描を打つ」という行為を「雨」と「狐」で比喩した作品を個展『雨宿り』(2016 年、銀座) で発表し、本展示はその物語の続きである。
今回は、天気雨により出来た水溜りから生まれた金魚が、狐の嫁入り行列の提灯に憧れ「金魚ちょうちん」になる夢を見るという「変身願望」をテーマに表現する。