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シネ・フェスタ新宿2015 番外編 『若尾文子映画祭 青春』

銀幕のヒロイン・若尾文子。10代後半でスクリーンデビューし、30代半ばまで、150本以上の映画に出演。増村保造、溝口健二、川島雄三、吉村公三郎ら日本を代表する巨匠のもと、市川雷蔵、勝新太郎、田宮二郎、京マチ子ら昭和を代表する伝説の名優と共演。従来の日本映画の常識を覆す明るく前向きな少女、男性に頼りきっていた人生を見つめなおし自我に目覚めていく芸者など、イメージの異なる多種多様な”女”を演じ、常に進化してきた女優 若尾文子の作品を上映します。

若尾文子

1933年(昭和8年)11月8日東京都生まれ、一男四女の末っ子。

1951年18歳の時、大映第5期ニューフェイスに合格。

翌1952年、急病で倒れた久我美子の代役として『死の街を脱れて』でスクリーンデビュー、明るく庶民的なキャラクターで注目を集め、雑誌の人気投票やブロマイドの販売数で1位を獲得するなどトップスターの仲間入りを果たす。

1961年『女は二度生まれる』『妻は告白する』でキネマ旬報賞、NHK映画賞、ブルーリボン賞、日本映画記者会賞、ホワイト・ブロンズ賞の主演女優賞五冠を達成。続く1965年では『清作の妻』『波影』でも同5賞の主演女優賞を受賞、2度目の五冠に輝いた。そして1968年、『不信のとき』『積木の箱』でキネマ旬報主演女優賞3度目の受賞という前例のない快挙を成し遂げる。2015年までに映画総出演数は計160本。

1970年以降は舞台やテレビドラマにも活躍の場を広げ、近年は、ソフトバンクのC M に、白戸次郎(犬のお父さん)の母親役で登場し話題となる一方、国内外で主演映画が定期的に上映されるほどファン層が拡大。

2014年、キネマ旬報社によるファン投票で、日本映画女優部門第2位に選出(「オールタイム・ベスト映画遺産 日本映画男優・女優100」より)、人気が不動のものであることが証明されている。

会場

角川シネマ新宿ほか

日時

8月21日(金)まで

上映作品

幻のデビュー作や代表作の初デジタル化15作品を含む、計60作品

増村保造:『青空娘』『妻は告白する』『卍』『最高殊勲夫人』『清作の妻』

川島雄三:『女は二度生まれる』『しとやかな獣』『雁の寺』

溝口健二:『赤線地帯』『祇園囃子』のほか、

小津安二郎『浮草』、市川崑『ぼんち』、三隅研次:『女系家族』など

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